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By 八壁ゆかり
はじめましての方もそうでない方も、皆様まとめてこんにちは、戸村サキと申します。
1983年生まれ、「哀愁のチバラキ」出身の駆け出しライターです。
これまでに、ウェブサイト・messyでの「傷の数だけ理由(ワケ)がある」や、αシノドスの「ニートいろいろ:就労支援機関での体験」などを書かせていただき、現在はシノドス&わたしのフクシ。のメールマガジン「困ってるズ!」にて、「戸村サキの崖っぷちブルース」、通称「崖ブル」という連載を持たせていただいています。
私自身、精神疾患を治療中の身です。病名は、解離性障害と鬱病。病歴は18年目に突入いたしました。はえーな。
ちょうど一年前、私は自分でも信じられないほどの回復傾向にあったのですが、その矢先に夫が不安定になってしまい、「ケアされる側」から「ケアする側」に回りました。
夫のケアを続ける中で、これまで自分が家族や友人たちにどんな思いをさせてきたのか、身を以て実感した次第であります。
はい、自己紹介しゅーりょー。
今回はブロマガなるもののトライアルですから、私自身のことを書いていきたいなと思います。
と、言っても、自分で言うのもアレですが、わたくし、案外ネタの宝庫。体験談やら見聞きしたものは結構多岐に渡ると自負しております。
ですので、今回は私にとって一番大切なこと、「文章を書くこと」を取り上げ、同時にアウトプット=外在化することがどれだけ精神衛生や感情・思考の整理になりうるか、を書きます。
しかく
何でもいいです、あなたが何か悩みや不安、苦悩懊悩苦痛を抱いていたとします。
もちろんそれをずっとひとりで抱え込むのはしんどいことです。日常生活に支障が出ることだってあるでしょう。だから家族や友人に話したり、ネット上に愚痴ったり、あるいはカラオケなどで発散したり、と色々な試行錯誤をします。
そんな時、その心情をそのまま活字にしたことはありますか?
「辛い」「苦しい」「ムカつく」「悔しい」「死にたい」……最初はそういう心情の吐露、「ゲロ」でいいんです。
後から読み直すと酷いものでしょうが、活字にするということは、口頭で語ることとは違い、残ります。もちろんそんな吐瀉物は捨ててしまっても構いません。でも、もしそれを保存していたら、もしも似たような窮地に立たされた時、何らかのヒントになる可能性は否定できませんよね。
私はそんな「ゲロ専用ノート」を用意しています。そう、ノート、「手書き」というのがポイントだったりします。無論、タイピングの方がきれいに残せますし、ブログなどに書けば、まあ私もやりますが、後々管理が楽です。しかしパンク歌手で小説家の町田康氏は、「手書きのグルーヴ感」を重視し、歌詞を書く時は手書き、小説など推敲や構成が必要なものはパソコンで書いているそうです。
「殴り書き」という言葉があります。これ、本当に殴るように書くと、タイピングとは違ったアウトプットになるんです。スマホ・SNS全盛の昨今ですから、スマホをパパパとタップしてツイッターなどに「つらたん」と投稿するのは簡単なことですし、手が出しやすいです。
でも、その前に、人目に晒せないような自分の中のマジでガチの本音を、一度手書きで書いてみると、端的に言うと「スッキリ」します。そのスッキリ感は、スマホなりキーボードなりを叩くこととは違い、自分の手にペンを握り、手を動かす、言葉・文章を考える、書く、という動的なアウトプットでしか味わえないものです。
私は現在「つらたんノート」というものを用意しています。
元々は認知行動療法の「コラム法」をカウンセラーに勧められたのがきっかけでしたが、書いていくうちに長文癖が炸裂し、「出来事」「その時の感情」などのコラムには当てはまらなくなり、起こったことを書き、どう思ったか、感じたかを書き連ねていると、すっかり吐瀉物の受け皿と相成りました。でもこれ、結構いいんです。
もちろん、これは私がもともと文章を書くのが好き、という前提があるから成り立つことです。
「作文とか苦手だし……」とか「いちいち文章を考える余裕なんてない」と思われる方には、もうひとつ、私が試みている「マインドマップ」をオススメいたします。
私がマインドマップを知ったのは、NYの大学での心理学のクラスでした。
まず、紙の中心にテーマなり主題、メインとなる議題をなるべく短い言葉で書きます(ワンワードが理想です)。それを四角なり円なりで囲み、そこから様々に枝を生やし、「地図」を作るのです。
たとえば「書くこと」を中心に置くとします。そこから、私だったら「手書き」と「タイピング」という枝を伸ばし、その先に各々のメリットデメリットのブランチをさらに続けるでしょう。
ポイントは、「考えすぎない」ことです。パッと思いついたことを(なるべく短い言葉で)ぽんぽん書いていく。「書く」というよりは「描く」と言った方が正確ですね。
マインドマップについては、私は完全に独学で、かなりオリジナルというか自分がやりやすいように描いているので、興味を持たれた方は是非ググってみてください。今はマインドマップ作成のアプリも多くあります。
でもまあ、アプリは清書用という感じで私は利用していますね。手書きのグルーヴ感が、それこそ大事ですから。
できあがったマップは、ぐちゃぐちゃかもしれません。
手書きで書いた「ゲロ」も、読むに耐えないものかもしれません。
しかし、自分の一番深い部分を書く・描く時、それが美しくある必要がどこにあるでしょうか。汚いのが嫌なら清書すればいいだけの話です。
アウトプットの効果は、当然個人差はあれど、かなり有効だと私は経験上思います。
他者に話を聞いてもらうことももちろん大切です。喉を震わせるのも立派な運動ですからね。だけど、いつでもあなたのそばにあなたの話を聞いてくれる他者がいるとは限りません。
そんな時、「ゲロを書く」ことと、「マインドマップ」を、ちょろっと思い出してみてください。
もしかしたら、「スッキリ感」が得られて、ほんの少しでも気が楽になるかもしれません。
では、今回はこの辺で。よかったらシェアとかしてやってください。ご拝読ありがとうございました。
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